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まず、彼のDNAを微量採取し増幅する。今回はPCR法を利用する事にした。
PCR法はpolymerase chain reaction、複製連鎖反応法と呼ばれ、DNAを鋳型にして試験管の中で増殖する方法である。
多量に複製したDNAを用い、分子系統学に基づき系統樹を描く方法を取る事にする。その結果彼等の進化の過程を明確にする。
また、分子時計を用い彼等がいつ同じ種から異なる種への進化をしたのかを推定する事にした。
DNAやアミノ酸配列の比較を行う。結果、大変興味深い物となった。
分子系統学の位置付けとしてはヒトから掛け離れた部分に位置する、アヒルとハトの中間となった。
また分子時計による時間の換算結果、約2000万年前、類人猿が現れた頃とほぼ同時期に異種へと変貌したと考えられる。
つまり、彼等の祖先は鳥類から、類鳥猿(仮説)に進化し、その進化を止める事はなかったのだ。
しかし、全く別の種への変化は今迄の進化論では考えにくい。
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