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今から遠い昔、ある町に煙突そうじをしている少年がいました。
少年がある時、いつものように煙突掃除をしていると、立派な洋館の窓に美しい少女を見つけました。
少女は窓にもたれるようにして、じっと外を見ていました。
その姿は少年の心を打ちました。
「こんなに美しい人がこの町にいたなんて・・・」
少年は少女に一目惚れしてしまいました。
来る日も来る日も、少年は少女を見つめていました。
少年はこの思いを伝えようと、気持ちを手紙に込めて伝える事にしました。毎日毎日手紙を書きました。
でも、返事が帰って来る事はありませんでした。
少年は少女に自分を気付いて欲しい一心で、考えました。
「そうだ、ピエロになって、あの娘の家の前で踊ってみよう」
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