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数年後、小鳥達が風の噂を運んで来ました。
「少女を助けた少年は、かわいいコックさんになった♪」
「コックさんになった少年は今も一人で泣いている♪」
「でも、コックさんは料理を作る♪」
「少女を助けたように、誰かの幸せを作る為に♪」
少年に助けられた少女は小鳥達の噂を聞き、涙しました。
少女を助ける事で、コックさんになってしまった少年を忘れる事が出来なかったのです。
少女が小鳥たちに話しかけました。
「コックさんは今、どこにいるの?会いたいの…」
コックさんになってしまった少年のもとに少女が姿を現したのはそれから間も無い事でした。
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